「やりたい仕事」に欠ける3つの視点。

「入社して取り組みたい仕事は何ですか?」
「入社して実現してみたい夢は何ですか?」

エントリーシートには「やりたい仕事」と呼ばれる設問がよくある。


でも、「やりたいこと」「やりたいこと」って考えているといつの間にか、ひとりよがりのやりたい仕事になっていたりします。


そこで、「読み手と共有できる やりたい仕事を いかにして考えるか?」について考えてみる。


やりたい仕事を読み手と共有するためには、次の3つの視点からやりたい仕事を考えたらいいと思う。

  1. 個人としての視点:やりたい仕事は、どうして自分にとってうれしいのか?
  2. 社員としての視点:やりたい仕事は、どのように企業へ利益をもたらすのか?
  3. 市民としての視点:やりたい仕事は、どのように社会へ貢献できるのか?


まず、やりたい仕事は何よりも自分にとってうれしいはず。だからそれを説明する。*1
さらに、「やりたい仕事は、どのように相手の企業へ利益をもたらすのか?」を説明することができれば、やりたい仕事のメリットを社員として面接官と共有できる。
しかも、「やりたい仕事は、どのように社会へ貢献できるのか?」を説明することができれば、やりたい仕事の意義を社会の一員として面接官と共有できる。


だから、やりたい仕事をさまざまな立場で共有するために、やりたい仕事を個人・社員・市民の3つの視点から考えたら きっといいんじゃないか。


ただし、やりたい仕事が“企画”として優れているから採用されるわけではない。
言い換えれば、「企画はすばらしいけど、あなたは全くつまらない」じゃ採用されない、ということ。


エントリーシート・面接は、“企画”を売り込むためのものでない。
あなたという“パーソナリティ”を売り込むためのものだ。


やりたい仕事は、あくまで商品の一部であって 全てでないのだ!
……と一年前の自分に言ってやりたい。

*1:個人としてのやりたい仕事は志望動機に由来すると思う。志望動機が抽象的な“ビジョン”だとしたら、やりたい仕事は具体的な“方法論”だろう。たぶん。