なぜ、それでも就職しようと思ったのか?(前編)

前回、働きたい会社で働くべきと言った。
やりたい仕事をやるべきと言った。


でも、僕の就職活動はどうだったかと言うと「そうでもなかった」のです。
入社先は働きたい会社だけど、仕事内容は満足していない。


そもそも、一番やりたいことを決められなかったから秋まで就職活動をしなければならなかった。


たとえば、コンサルティングファームを受験しておきながら辞退したこと。
「経営は、最も市場価値の高い仕事だ」と思っていたし、「企業の営利活動こそが社会を変えうる力を持つ」と思っていた。
でも、「コンサルティングの何がどう楽しいのか?」「コンサルタントになることが幸せにつながるのか?」に最後まで実感を持つことができなかった。


つまり、経験したことでなければ「やりたい!」と確信できないのではないか*1ということ。


そして、「やりたいことなんてないかもしれない」とさえ思った。
そりゃ秋まで就職活動しなきゃならんわけだ。


なぜ、それでも就職しようと思ったのか?


後編につづきます。

*1:「経験したことがない仕事を志望するな」と言うよりは「入社先を決断する、その時までに興味のあることは片っ端からやってみようぜ」と言いたい。

会社選びの結論。

「どの企業で働くべきか?」
そんなことを考え始める時期なんだと思う。


「どの企業で働くべきか?」
僕の結論は、「働きたい会社で働くべき」だった。
「やりたい仕事をやるべき」だった。


来春の4月1日からモチベーション高く働くことができる企業を選ぶべきだし、モチベーション高く取り組める仕事を選ぶべきだ、ということ。
そして、それが“確信”を持って言える企業・仕事を選ぶべきだと思った。


つまり、自分の「やりたい!」を最優先にするべきだ。
論理的帰結とかじゃなくて気持ちで決めていいんだと思う。


「自分の市場価値を最大化できる企業を選ぶ」という考えもあるけど、それと「働きたい会社で働く」いう考えは矛盾しない。
なぜなら、やりたいことをやった結果が“キャリア”になると思うから。
「成長したなあ」と思うのはいつも、やりたいことをやったときだったんじゃないか。


やりたいことをやる。そうすれば努力できる。
そして、それが結果としてキャリアと呼ばれるものになるんじゃないかと思った。


だから、キャリアへの最短距離という意味でも働きたい会社で働くべきだし、やりたい仕事をやるべきだと思う。
それが就職活動10ヶ月の結論です。


あなたにとって、「これだったらモチベーション高く取り組める」と確信を持って言えることとは?


つづきます。

ブックマークも、どうぞ。

就職活動での「為になった!」「役に立った!」をはてなブックマークしてみました。

イチオシは『おとなの小論文教室。Lesson225 テーマと世界観』です。
また『Jess : 日本語小論文 評価採点システム』でエントリーシートを採点してみるのも面白い。かも。


ブックマークはいかがですか。

そのエントリーシートって、何を目指しているの?

その自己紹介って、何を目指しているの?
その志望動機って、何を目指しているの?


今回は、こんな問いに対する答えを書きます。
すなわち、エントリーシート・面接のゴールを考えます。
自己PRを考えるとき、志望動機を考えるときに、参考になればと思います。


エントリーシート・面接のゴールは、次の2つだと思う。

  1. 「この学生と一緒に働きたい」と思ってもらう
  2. 「この学生は、会社の利益に貢献するだろう」と思ってもらう


前の2つを“両立”させること、すなわち、感情と理性の“両面”から「採用したい」と思ってもらうことが不可欠だと思う。
「この学生はなんとなく好感が持てるけど、使えなさそうだ」と思われても、「この学生は、デキそうだけど、好きになれない。鼻につく」と思われても、採用の可能性は低くなる。


ただし、より目指すべきは、「この学生と一緒に働いてもよい」と思ってもらうことだろう。
なぜなら、“会社の利益に貢献する”人材は、中途で採用できるから。
たとえば、新卒で「知識やスキルがあります」といっても、中途の「知識やスキル」とは勝負にならないだろう。


だから、新卒採用においては、先天的なパーソナリティ、そして、将来性を感じさせる意志をアピールするべきだと思う。
そして、「この学生と一緒に働きたい」と思ってもらう。
ただし、「この学生は、会社の利益になりそう」とも思ってもらう。
専門性がないのにもかかわらず、さまざまな業界で選考を進めることができたのも、パーソナリティをわかりよく伝え、意志らしきものを示すことができたからだと思う。


新卒採用では、あなたという個人が選ばれている。
だから、自己PRでは、知識やスキル、経験の大きさではなく、パーソナリティをアピールするべきだと思う。
志望動機では、企画や事業プランではなく、ビジョン、すなわち、意志をアピールするべきだと思う。


つづきます。

考えるシート:自分を社会にデビューさせる企画書が書ける

考えるシート
『考えるシート』には、「他者に選ばれるとはどういうことか?」と「自分の志望をどう考えるか?」が書いてあります。
「あなたにとってのやりたい仕事とは?」を考えるのに、きっと参考になるはず。


まず、『考えるシート』は、どの就職本より、どの就職コンサルタントより、“他者に選ばれる”ということの核心を書いています。

最終的に相手の心を動かす「お願い」のポイントは、「相手に対する理解の正しさ深さ」×「自分が達成したい志の質」だと私は考えます。

やりたいこととは、その人が達成したい世界観、それがつまりは、その人の「意志」なのだと思います。そして人は、意志=WILLに共鳴する生きものなのだと思います。意志が明確なものは選ばれるのです。

「そうそう!」と、答えあわせする感覚。
これが、“他者に選ばれる”ということの核心だと思う。


意志、達成したい世界観、それを理想と読みかえて。
理想は、誰にとっても、うつくしい。
だから、理想、すなわち、意志は、他者を惹きつけるんだと思う。たぶん。


そして、自分の意志、すなわち、志望を考えるためのテンプレートも、用意してある。

自分を社会にデビューさせる企画書をつくるシート

  1. 現代社会認識:私は、いまの社会や人間をどう観ているか?
  2. 相手理解:私は、今回やりたいことの候補としてあげた仕事を、どのような仕事だと理解しているか?
  3. 自己理解:今まで生きてきた私は、社会に活かしたい、どんな長所をもっているか?
  4. 意志:私は、その仕事に就いて、どのように人や社会に貢献していきたいか?

このテンプレートは、僕自身、よく使っていた。
その結果、志望で選ばれた選考もあったと思う。


ま、とにかくおすすめです。

今、何をするべきか?

就職活動に関する疑問で、今、一番多いもの。
それは、「今、何をしたらいいですか?」だ。


「今、何をするべきか?」
僕だったら、次の2つを行動に移す。

  • OB・OGから話を聞く。ハードルが高ければ、内定者から話を聞く
  • 会社説明会に参加する


今、必要なのは、就職活動をこれから続けていくための動機付けだと思う。
就職活動に対する本当の動機は、仕事なり、企業なりを具体的に知らなければ、生まれないのではないか。
そして、仕事や企業のことを知るために、社員に仕事の話を聞く、あるいは、会社についてのプレゼンテーションを受けるのが分かりやすいと考えるから。


さらに、「あなたにとってのやりたい仕事とは?働きたい会社とは?」を考えるのに、社員の話はとても役立つ。はず。
たとえば、「仕事の楽しいところは?」とか聞いてみる。ベタベタですが。
んで、その答えに「なんか、わかる」と感じるか、「なんか、きもい」と感じるか。
つまり、実際に働く人のキャリア観に共感を持つか、反感を持つかで、自分のキャリア観がきっと分かる。


“就職活動に対する動機付け”と“キャリア観の具体例に当たる”
それが、SPI対策より、エントリーシート対策より、今必要だと僕は思う。


先日、就職イベントに参加して、そんなことを考えた。